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H.TechnologyDesign and Marketing
執筆: 藤山 裕輝

ホームページのサブスク、7つのデメリット|契約で避けられるもの・避けられないものを作り手が仕分け

「サブスクのホームページは、やめたほうがいい」。調べると、そんな言葉がたくさん出てきます。

サブスク型(月額制)のホームページには、たしかにデメリットがあります。ただ、その中には契約の条件しだいで避けられるものと、月額という形である以上、避けられないものが混ざっています。さらに、見方を変えるとデメリットではないものもあります。

この記事では、ホームページを作り、月額のプランも用意している制作者の立場から、よく言われる7つのデメリットを3つに仕分けます。どれを避けられて、どれを受け入れるのかが分かれば、自分に合うかどうかを自分で判断できるようになります。

この記事の要点

  • よく言われるデメリットは7つ。そのうち3つは、契約の条件しだいで避けられる
  • 最低契約期間とできることの範囲は、月額という形の性質なので避けられない
  • 「何もしていない月も払う」は、サーバー・ドメイン・セキュリティを止めないための料金。見方を変えるとデメリットではない
  • 予算にある程度余裕があるなら、オーダーメイドの方が質の高いものができる。サブスクは、予算が限られているときに、きちんとしたサイトを早く持つための手段

よく言われるデメリット7つ

サブスク型のデメリットとして、よく挙げられるのは次の7つです。

  1. 解約すると、サイトが使えなくなる
  2. ドメイン(サイトのアドレス)が自分の名義ではない
  3. 長く使うと、買い切りより割高になる
  4. 最低契約期間や、途中で解約したときの違約金がある
  5. デザインや機能の自由度が低い
  6. 更新を頼まない月も、料金がかかる
  7. 制作会社に依存してしまう

並べると不安になりますが、この7つは同じ種類のものではありません。

7つのデメリットは、3つに分けられる

7つのデメリットの仕分け。契約の条件しだいで避けられるもの(解約でサイトが使えなくなる・ドメインが自分の名義ではない・長く使うと割高)、月額という形の性質で避けられないもの(最低契約期間・デザインや機能の範囲)、見方を変えるとデメリットではないもの(更新しない月の料金)、中身を分けると減らせるもの(制作会社への依存)

図1:7つのデメリットの仕分け

契約の条件しだいで、避けられるもの

「解約するとサイトが使えなくなる」「ドメインが自分の名義ではない」「長く使うと割高」の3つは、サブスクという形そのものではなく、契約の条件から来ています。

実際に、解約すると公開を止める会社もあれば、一定期間続けたらサイトを譲る会社もあります。ドメインも、最初からお客様の名義で取る会社と、制作会社の名義で取る会社があります。条件の良い会社を選べば、この3つは避けられます。

長く使うと割高になるかどうかも、「いつサイトが自分のものになるか」で変わります。5年でいくらかかるかの比較は、熊本でホームページをサブスクで持つ前にで詳しく計算しています。

月額という形の性質で、避けられないもの

最低契約期間は、月額という形である以上、なくすのは難しいものです。初期費用を0円にする代わりに、本来は最初にかかる制作費を、月額に分けて少しずつ回収しているからです(くわしくは1本目の記事の「縛りの正体」で書いています)。見るべきなのは「縛りがあるかどうか」ではなく、長さと、その後の条件です。

もうひとつは、できることの範囲です。月額のプランは、ページ数や機能の範囲を決めることで、料金を抑えています。業種ごとの型をベースに、色や写真、言葉を整えて、そのお店らしさを出すことはできます。ただ、ページがどんどん増えていくサイトや、そのサイトだけの機能が必要なサイトは、月額の範囲には収まりません。

見方を変えると、デメリットではないもの

「更新を頼まない月も、料金がかかる」は、よくデメリットに挙げられます。でも、月額の中身は更新の作業だけではありません。ホームページは、何もしなければ止まらずに動き続けるものではなく、動かし続けるための作業がいつも裏で動いています。次の章で、その中身を書きます。

中身を分けると、減らせるもの

「制作会社への依存」は、ひとことで言うと不安になりますが、中身を分けると、契約で確かめられる項目に変わります。こちらも後の章で書きます。

「何もしていない月」に、月額の中で動いていること

更新を頼まなかった月にも、月額の中では次のことが動いています。

何もしていない月に月額の中で動いていること。サーバーの維持、ドメインの更新、SSL(https)の更新、セキュリティの更新、変更の履歴とバックアップ、毎月の数字の報告、文章・写真の差し替えの待機

図2:「何もしていない月」に動いていること

  • サーバーの維持:サイトを置いておく場所の料金を払い、止まっていないかを確かめる
  • ドメインの更新:サイトのアドレスには期限があります。切れると、サイトもメールも止まります
  • SSL(https)の更新:通信を守る証明書にも期限があります。切れると、ブラウザに「安全ではありません」と表示されます
  • セキュリティの更新:サイトを組み立てる道具や部品に弱点が見つかったら、更新して組み直します。2026年10月にも、サイトづくりに使う道具(Node.js)のセキュリティ更新が出て、私たちの仕組みも更新しました
  • 変更の履歴とバックアップ:いつ、何を変えたかを残し、いつでも前の状態に戻せるようにしておく
  • 毎月の数字の報告:訪問数や問い合わせの数を、毎月お届けする
  • 文章・写真の差し替えの待機:使わなかった月も、頼めばすぐ動ける状態で待っている

もうひとつ、作り方の工夫もあります。私たちの月額のサイトは、管理画面やデータベースを置かない作りを基本にしています。攻撃される入口がもともと少ないので、守るための手間が小さく、そのぶん料金を抑えられます。

「何もしていない月の料金」は、何もしなくてもサイトが止まらないための料金だと考えると、見え方が変わります。

「制作会社への依存」の中身は4つ

「制作会社に依存する」と言われると、漠然と不安になります。中身を分けると、次の4つです。

制作会社への依存の中身4つ。ドメインの名義、サーバーの契約、データを持ち出せるか、その会社が続けられなくなったとき。それぞれ契約前に確かめること

図3:依存の中身と、契約前に確かめること

依存の中身契約前に確かめること
ドメインの名義誰の名義で取るか。解約したとき、自分に移せるか(費用は?)
サーバーの契約サーバーは誰の契約か。解約したら、どうなるか
データ文章・写真・サイト一式を、受け取れるか。いつから、いくらで?
会社が続けられなくなったときサイトとドメインを、ほかへ移せる形になっているか

4つとも、契約書や規約に書いてあるか、聞けば答えてもらえることです。「依存が怖いからサブスクはやめる」ではなく、この4つを確かめてから選ぶのがおすすめです。

ちなみに私たちの月額プランでは、ドメインは最初からお客様の名義です。24か月たったら、「そのまま続ける」か「サイトを受け取って保守だけに切り替える」かを選べます。続けた方が安心という方は、そのまま続けていただけます。そのための選択肢です。

契約前に気をつけたい条件(2026年10月・各社の規約から)

月額プランを作るときに、全国と九州の制作会社の月額プランを、公式の規約や料金ページで調べました。その中で、お客様にとって不利だと感じた条件を紹介します(社名は伏せています)。

  • 契約が終わったら、データとサイトを削除し、譲渡も返還もしない(規約に明記)
  • 著作権は制作会社にあり、制作データは渡さない
  • サーバーとドメインの管理権限はすべて制作会社
  • 「いつでも解約できる」とありながら、契約から1年未満なら残りの月数分を一括で払う
  • 最低契約期間が2年以上
  • 割引を使うと、1年間は解約もプランを下げることもできない
  • 解約したあと、1年間は再契約できない
  • 一定期間で譲渡されるが、移す費用は別に見積もり。フォントや素材の写真などは対象外
  • ドメインを移すのに、2万円以上の手数料がかかる

一方で、良心的だと感じた条件もありました。

  • 縛りなし・違約金なし
  • 36か月続けたら、無償でサイトを譲る
  • 「ここに書いた以外の追加料金は一切ありません」と明記している

同じ「月額9,800円」でも、この条件の違いで、払う金額も、最後に手元に残るものも大きく変わります。

サブスクより、オーダーメイドをおすすめする依頼

月額のプランが向いているのは、「まず、きちんとした看板がほしい」「5ページほどと問い合わせフォームで足りる」という方です。

一方で、次のような依頼には、最初からオーダーメイドで作ることをおすすめしています。

月額かオーダーメイドかを選ぶ流れ。自分で頻繁に更新したいか、ページが6ページ以上か増えていくか、予約や会員などそのサイトだけの機能が要るか、ブランドの世界観を作り込みたいか。ひとつでも当てはまればオーダーメイド、どれも当てはまらなければ月額のプランが向いている

図4:月額か、オーダーメイドか

  • 運用に意欲的な方:お知らせやブログを自分で頻繁に更新したい、記事で検索から集客したい。自分で更新できる仕組み(CMS)が要ります
  • ページが多い・増えていく方:6ページ以上、サービスごとにページを分けたい
  • そのサイトだけの機能が要る方:予約・会員・検索・診断・多言語・外部のシステムとの連携・ネットショップ
  • ブランドの世界観を作り込みたい方:撮影から、色・言葉・動きまでそろえたい
  • 採用に力を入れたい方:社員の声や働き方、応募の流れまで設計したい
  • 広告やキャンペーンで成果を追う方:ページを作り分けて、数字を見ながら直していきたい

「とりあえず、あればいい」という段階を超えて、ホームページで何かを成し遂げたい方には、オーダーメイドの方が合っています。

サブスクは、やめたほうがいい?

正直に答えると、予算にある程度余裕があるなら、オーダーメイドで作った方が、もちろん質の高いものができます。

サブスクは、予算が限られているときに、きちんとしたホームページを早く持つための手段です。やめたほうがいいのは、サブスクそのものではありません。「解約したらどうなるか」「ドメインは誰の名義か」「最低契約期間と違約金」を確かめずに契約することです。

契約前に確かめる10項目

契約の前に、次の10項目を確かめておくと安心です。

  1. 初期費用・月額のほかに、かかる費用はあるか(事務手数料・ページの追加・撮影など)
  2. 最低契約期間は何か月か。途中で解約したら、いくら払うか
  3. 解約の申し出は、いつまでにすればよいか
  4. 解約したら、サイトはどうなるか(公開が止まる?消える?受け取れる?)
  5. サイトを受け取れるなら、いつから、いくらで
  6. ドメインは誰の名義か。移すときの費用は
  7. サーバーは誰の契約か
  8. 著作権は誰にあるか。文章・写真は返してもらえるか
  9. 月額に含まれる更新は、月に何回・どこまでか
  10. 毎月、どんな報告があるか

よくある質問

デザインは、ほかの会社とそっくりになりませんか?

型をベースに作るプランでは、ページの組み方が似ることはあります。ただ、色や写真、言葉を整えることで、そのお店らしさは出せます。業種ごとの見本を出している会社なら、見本で仕上がりの水準を確かめてから決めると安心です。

更新を頼まない月が続いたら、損ではありませんか?

更新の回数だけで考えると、そう感じるかもしれません。ただ、月額にはサーバー・ドメイン・SSL・セキュリティの更新など、サイトを止めないための作業が入っています。それでも「更新はほとんど頼まない」と分かっているなら、保守だけの契約や買い切りの方が合う場合もあります。

解約の申し出は、いつまでにすればいいですか?

会社によって違います。1か月前までに申し出る形がよく見られますが、契約期間の終わりに自動で更新される契約もあります。契約書の「解約」の項目を確かめてください。

H.Technologyの月額プランについて

最後に、私たちの月額プランを少しだけ紹介させてください。

  • ドメインはお客様の名義。いつ解約しても、無料で移せます
  • 初期費用0円・最低契約は12か月。13か月目からは、いつ解約しても違約金はかかりません
  • 24か月たったら、そのまま続けるか、サイトを受け取って保守だけに切り替えるかを選べます
  • 毎月、訪問数や問い合わせの数をお届けします

料金は月9,800円から(税別)です。プランの中身と見本サイトは、ホームページ制作のページの「料金の目安」でご覧いただけます。予算に余裕があり、作り込みたい方には、オーダーメイドの制作もご用意しています。

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