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H.TechnologyDesign and Marketing
執筆: 藤山 裕輝

ホームページ制作は、個人と制作会社のどちらに頼むか|作り手から見た違いと、見分け方

ホームページを頼むとき、最初に迷うのが「個人(フリーランス)に頼むか、制作会社に頼むか」です。

個人の方が安そう。会社の方が安心できそう。そんなイメージで決めてしまう方も多いと思います。

私は熊本で、H.Technology という小さな事務所を営み、ホームページを作っています。約7年、設計からデザイン、コーディング、公開までを、ほぼ外注せずに自分の手で作ってきました。この記事では、作り手の側から見たそれぞれの向き・不向きと、頼む前に確かめることを、正直に書きます。個人より制作会社に頼んだ方がいい場面も、そのまま書きます。

この記事の要点

  • 個人のよさは、作る本人と直接やり取りできること。費用も、総額では抑えやすい
  • 予算が十分にあって、手の込んだ演出のあるサイトを短めの期間で作りたいとき、セキュリティを厳重にしたいとき、高度な機能が要るときは、制作会社の方が向いています
  • 個人に頼んで困るのは、連絡がつかなくなることと、途中で断られること。多くは、安さだけで決めて、腕を確かめないまま頼んだときに起きます
  • 制作会社に頼んでも、実際に作るのは外部の個人ということもあります。見るべきは「個人か会社か」より、誰が作るかです

個人と制作会社は、何が違うのか

いちばんの違いは、関わる人数です。

個人に頼むと、話を聞く人と、設計する人、デザインする人、コーディングする人が、同じ一人です。制作会社に頼むと、窓口の営業、進行を管理するディレクター、デザイナー、エンジニアと、役割ごとに人が分かれます。

個人制作会社
話す相手作る本人窓口の担当者(作る人とは別のことが多い)
費用総額では抑えやすい関わる人数のぶん上がりやすい
向くサイト小さな会社・お店・事務所のサイト大きな会社や、演出・機能の多いサイト
大規模・短納期難しい人数で対応しやすい
公開後の保守作った本人が続けて見ることが多い担当が別になることがある
人が抜けたら止まりやすい代わりの人が入りやすい
担当の交代起きにくい起きることがある
腕の差人によって大きい会社によって大きい

個人と制作会社の違い。個人は、話を聞く人・設計・デザイン・コーディングがすべて同じ一人。制作会社は、窓口の営業・ディレクター・デザイナー・エンジニアと役割ごとに人が分かれ、デザインやコーディングを外部の個人が担当することもある。関わる人数が、費用の差になる

図1:違いは関わる人数

どちらが上、という話ではありません。人数が多いことには、多いなりのよさがあります。少ないことにも、少ないなりのよさがあります。

個人に頼むよさは、作る本人と話せること

個人に頼むいちばんのよさは、作る本人と直接やり取りできることです。

「最初の設計からデザイン、コーディング、納品の段階まで通しでできるので、実際の依頼主と私個人のやり取りで済み、スムーズでよかった、という感想をいただいたことがあります」(藤山)

間に人が入らないので、「伝えたつもりが、作る人には伝わっていなかった」が起きにくくなります。質問への答えも、作る本人から直接返ってきます。小さな直しなら、話したその場で方向が決まることもあります。

費用も、総額では抑えやすいです。窓口やディレクターの人件費がかからないぶん、同じ中身なら、制作会社より安くなることが多いです。

制作会社に頼んだ方がいい場面

自分の手で作っている私から見ても、制作会社に頼んだ方がいい場面ははっきりあります。

  • 予算が十分にあって、手の込んだサイトを作りたいとき:3DCG を使った演出など、かなり作り込んだ見た目のサイトです。こうしたサイトは、多くの人が関わらないと、それなりに短い期間で仕上げるのが難しくなります。費用を抑えるより、品質を最優先にしたい方は、制作会社の方が向いています
  • セキュリティを厳重にしたいとき:扱う情報が多く、社内の決まりに合わせた対策や確認が要るサイトです
  • 高度な機能が要るとき:サイトの中で複雑な仕組みを動かす場合などです

「セキュリティをガチガチにしたい場合や、高度な機能が必要なサイトなどは、以前相談に来た方に、制作会社を勧めたことがあります」(藤山)

できないことを引き受けて、途中で止まってしまう方が、お客様にとってはずっと困ります。合わないと分かったら、最初に「ここは制作会社の方が向いています」と伝えるのも、作り手の仕事だと考えています。

個人に頼んで困った、という相談

一方で、別の個人に頼んで困った、という相談を受けることもあります。これまでに受けた相談では、次のようなことがありました。

連絡がつかなくなる

ある日から返事が来なくなり、そのまま連絡がつかなくなる。そうなると、ホームページのログイン情報(サーバーやドメイン、更新画面に入るための情報)が分からなくなります。文章を直したくても、自分では直せません。

途中で断られる

頼んで制作が進んでから、「技術的に難しいので、できません」と断られる。それまでの時間が無駄になり、もう一度、頼む人を探すところからやり直しです。

共通するのは、安さで決めて、腕を確かめていないこと

「発注する側が、その方の技術力やデザイン力の目利きができないと、依頼するのはかなり難しいと思います。そういう場合は、価格の安さに目がくらんで、そこの判断が曖昧になっているパターンがかなり多いです」(藤山)

個人の腕の差は、とても大きいです。ただ、それを見分けるのは、詳しくない方には難しいことです。見分け方は、このあと「頼む前に確かめる5つ」にまとめています。

「個人だから安い」とは限らない

「個人だから安いでしょう」と思われることは、よくあります。

たしかに、同じ中身なら、総額では制作会社より安くなることが多いです。ただ、熊本の制作会社・制作者の公式の料金を調べたとき(2026年11月)、会社でも6ページで13.2万円(税込・月額の契約が前提)のところがあり、個人の制作者でもオリジナルのデザインの5ページで45万円(税別)のところがありました。

個人の中でも、値段の差は大きいです。とくに、まだ実績の少ない駆け出しの方は、品質ではまだ選ばれにくいため、安い価格をいちばんの売りにして仕事を取ることが多いと感じています。駆け出しであること自体が悪いわけではありません。ただ、安さが目立つ個人に頼むときほど、作ったサイトを見て、腕を確かめてください。

値段を決めているのは、「個人か会社か」より、何を、どこまで作るかです。熊本の料金の相場は、熊本のホームページ制作の費用にまとめています。

制作会社に頼んでも、作るのは個人のことがある

あまり知られていませんが、制作会社に頼んでも、実際にデザインやコーディングをするのは、外部の個人ということがあります。窓口と進行は制作会社が持ち、作る作業は外の人に頼む、という形です。頼む先が、まだ実績の少ない駆け出しのフリーランスで、安い単価で受けている、ということもあります。

「最初からしっかりとスキルがあるフリーランスを捕まえることができると、結果的にいいものが納品されると思っています」(藤山)

この形が悪いわけではありません。ただ、「会社だから安心」と思って頼んでも、作る人の腕は、その会社が誰に頼むか次第です。そして、関わる人数が増えるほど、費用は上がっていきます。

つまり、見るべきは「個人か、会社か」ではなく、実際に作るのは誰で、その人の腕はどうかです。

制作会社に頼んだ場合と、個人に頼んだ場合の流れ。制作会社に頼んだ場合は、お客様から窓口・ディレクターを通して、デザインやコーディングを外部の個人が担当することがある。個人に頼んだ場合は、お客様と作る本人が直接やり取りする。見るべきは、実際に作るのは誰か

図2:見るべきは「誰が作るか」

頼む前に確かめる5つ

個人に頼むときも、制作会社に頼むときも、最初の相談で次の5つを確かめてください。詳しくなくても聞ける質問です。

1. 実際に作るのは、誰ですか?

設計・デザイン・コーディングを、誰が担当するのか。制作会社なら、社内の人か、外部の人かも聞いてみてください。作る本人と話せるかどうかも、ここで分かります。

2. 作ったサイトを、見せてもらえますか?

いちばん確かなのは、作ったものを見ることです。自分のサイトの出来も、腕を知る手がかりになります。私自身、自分のサイトを見て依頼をいただいたことがあります。見せてもらったら、スマホで開いてみてください。読みやすいか、問い合わせまで迷わず進めるかが分かります。

3. やりたいことと、同じようなものを作ったことはありますか?

予約や決済、会員の機能など、作りたいものがある場合は、同じようなものを作ったことがあるかを聞いてください。途中で「技術的に難しい」と断られるのを防ぐための質問です。「やったことはないけれど、こういう方法でできます」と、やり方まで話してくれるなら、安心できます。

4. サーバーとドメインは、誰の名義ですか?

サーバーやドメインを、お客様の名義にするか、作り手の名義で預かるかは、どちらもありえます。私も、お客様とのやり取りのしやすさなどを見て、お客様ごとに決めています。

大事なのは、どちらの名義なのかを、最初にはっきりさせておくことです。作り手の名義で預かる場合は、やめるときに移してもらえるか、費用はかかるかも聞いておいてください。そのうえで、どのサービスを使っていて、誰の名義で、いつ更新するのかを、お客様の手元にも控えておくと、万が一のときにも困りません。今の名義を自分で調べる方法は、ホームページ制作会社の乗り換えにまとめています。

5. 公開したあとの修正や、困ったときの連絡は、どうなりますか?

文章の差し替えを頼むときの料金と日数。表示されない、フォームが届かない、といったときに、誰に連絡すればよいか。返事はどのくらいで来るのか。やめるときに、サイトのデータを渡してもらえるか。ここを先に聞いておくと、公開後に困りません。

頼む前に確かめる5つ。1 実際に作るのは誰か。2 作ったサイトを見せてもらえるか。3 やりたいことと同じようなものを作ったことがあるか。4 サーバーとドメインは誰の名義にするか。5 公開後の修正や、困ったときの連絡はどうなるか

図3:頼む前に確かめる5つ

答えが具体的か、あなたの事業に置き換えて話してくれるか、できないことを先に言ってくれるか。見分け方のコツは、熊本のホームページ制作の費用の「見積もりの前に聞く5つの質問」にもまとめています。

迷ったら、どう決めるか

ここまでをまとめると、次のように考えると決めやすくなります。

  • 制作会社が向く:予算が十分にあり、手の込んだ演出や、厳重なセキュリティ、高度な機能が要るとき
  • 個人が向く:小さな会社・お店・事務所のサイトで、作る人と直接話しながら、費用も抑えたいとき
  • どちらの場合も:上の5つを確かめて、実際に作る人の腕と、止まったときにどうなるかを見る

ホームページは、作って終わりではありません。公開したあとに、何を載せて、どう人を集め、問い合わせにつなげるか。そこまで一緒に考えられる相手かどうかも、個人か会社かと同じくらい大事です。

依頼先を変えるか迷っている方は、ホームページ制作会社の乗り換えも参考にしてください。

H.Technology の場合

H.Technology は、熊本で2人で動いている小さな事務所(個人事業主)です。この記事の分け方でいうと、個人と制作会社の間の形です。

  • 作るのは、代表の藤山です。設計からデザイン、コーディング、公開までを、ほぼ外注せずに自分の手で行います。作る本人と、直接話せます。最近は、下調べや繰り返しの作業を手早く進められる道具がそろい、一人で受け持てる範囲は以前よりずっと広がりました。何をどう作るかを決めるところと、仕上がりの確認は、これまでどおり私が自分で行います
  • 窓口は2人で持ちます。日程や手続き、進行の連絡は、もう一人のメンバーも受け持ちます。連絡が一人に頼りきりになりません
  • これまで、私の都合で制作や更新が止まったことはありません(2026年11月時点)。サーバーやドメインの名義は、お客様ごとに決めています。月額のホームページでは、ドメインはお客様の名義で、解約するときも無料で移します
  • 向いているのは、小さな会社・お店・事務所の、集客の柱にしたいサイトです。厳重なセキュリティや高度な機能が要るサイトでは、制作会社をおすすめしたこともあります
  • 料金(いずれも税別):オーダーメイドの制作は300,000円〜(5〜10ページ)。月額のホームページは月9,800円〜(初期費用0円・5ページまで・最低契約12か月)。公開後の保守は月5,000円〜です

まず、作りたいものを聞かせてください。合わないと思ったら、そのようにお伝えします。くわしくは熊本のホームページ制作のページをご覧ください。

よくある質問

個人に頼むと、制作会社よりどのくらい安くなりますか?

中身によるので、一概には言えません。熊本の公式の料金では、5ページ前後は15万〜30万円のところが多く、会社か個人かより、何をどこまで作るかで差がつきます(熊本のホームページ制作の費用)。

個人に頼んで、途中で連絡がつかなくなったら、どうすればいいですか?

まず、サーバーとドメインの契約がどこで、誰の名義かを確かめてください。お客様の名義なら、そのサービスの窓口から手続きを進められます。作った人の名義のままで連絡もつかない場合は、別の作り手に、今のサイトを見てもらって相談するのが早いです。

個人と制作会社の両方から、見積もりを取ってもいいですか?

もちろん大丈夫です。比べるときは、金額だけでなく、上の「確かめる5つ」を同じように聞いて、答え方を並べてみてください。

公開したあとの更新や保守も、頼めますか?

頼めます。H.Technology の保守は月5,000円〜(税別)で、サーバー・ドメイン・SSL・セキュリティの更新とバックアップを行います。

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