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H.TechnologyDesign and Marketing
執筆: 藤山 裕輝

Googleビジネスプロフィールの停止を解除する|「存在しません」から再審査1回で戻した、店舗を持たない会社の記録

ある日、自分の会社の Google ビジネスプロフィールを開いたら、「このプロフィールがガイドラインに準拠していないため、アクセスが無効になりました」と表示されていました。

調べてみると、停止されたのは約1年前。その間、私たちのプロフィールは Google 検索にもマップにも出ていませんでした。

この記事では、そこから再審査を1回だけ出して、4日で戻したときの記録をもとに、停止の解除の進め方をまとめます。私たちは店舗を持たない、出張型の会社です。店舗向けの解説では見つけにくい「住所を出していない場合の書類の選び方」も書きました。

この記事の要点

  • 停止を解くには、Google の再審査ツールから再審査請求を出す
  • 再審査請求は1回しか出せない。先にプロフィールを直し、書類をそろえてから出す
  • 証拠書類は、プロフィールに載せている情報と同じことが書かれたものを選ぶ。住所を出していないなら、名前と事業の実在が分かる書類を
  • 審査中に、同じお店の新しいプロフィールを作らない
  • 戻っても、すぐに地図で上に出るわけではない。戻ってからが本番

停止を解く方法は「再審査請求」ひとつ

先に結論を書きます。止まったプロフィールを戻す方法は、Google の再審査ツールから再審査請求を出すことです。

ただし、Google のヘルプには「再審査請求は 1 回のみ送信できます。」と書かれています。焦ってすぐに出したくなりますが、1回しかないので、

  1. 何が起きているかを確かめる
  2. 原因になりそうなところを直す
  3. 証拠書類をそろえる

この3つを済ませてから出すのが安全です。私たちも、気づいてから送るまで、書類をそろえるのに約1週間かけました。

まず、何が起きているかを確かめる

止まったら、まず見る3つ。1 社名で検索して出てくるか(止まるとプロフィールは公開されなくなる)、2 管理画面のメッセージ(止まるとオーナーも操作できなくなる)、3 再審査ツールの「決定」(理由・日付・どの決まりに当たったかが出る)。私たちの画面には「ビジネス プロフィールは無効になりました/ビジネス プロフィールは存在しません」と出ていた

Google のヘルプによると、プロフィールが停止または無効になると、プロフィールは公開されなくなり、オーナーや管理者も操作できなくなります。

いちばん大事なのは、3つ目の再審査ツールに出る決定です。ここには、どんな決定が、いつ、どの決まりにもとづいて出されたかが表示されます。

私たちの画面には、次のように出ていました。

  • 決定:ビジネス プロフィールは無効になりました
  • 理由:ビジネス プロフィールは存在しません
  • 日付:2025年10月11日

「存在しません」は、Google が事業が実在することを確かめられなかったという意味だと受け止めました。ここで、出すべき書類の方向が決まります。「事業が本当にある」と示せる書類です。

なお、Google は停止の理由をくわしくは教えてくれません。この記事で書く原因は、私たちの推測を含みます。

私たちのプロフィールは、約1年止まっていた

私たちのプロフィールが戻るまで。2025年10月11日 プロフィールが無効に/約1年 気づかないまま/2026年10月15日 気づいて名前・カテゴリ・提供地域を直す/2026年10月23日 書類をそろえて再審査を1回だけ送信/2026年10月27日 承認(送信から4日)

正直に書くと、約1年、止まっていることに気づいていませんでした。

気づいたのは、ホームページをリニューアルして、MEO(Google マップでの集客)のサービスのページを整えようとしたときです。

私たちは店舗を持たず、お客様のところへ伺ったり、オンラインで打ち合わせをしたりする仕事です。地図を見てお店に来られるお客様がいないので、地図に出ていないことを意識する場面がありませんでした。止まっていた間に、はっきり困ったこともありません。

ただ、それは「困らなかった」のではなく、集客の入口が1本閉じていたことに気づかなかっただけだと思っています。店舗を持たない事業ほど、止まっても気づきにくい。これが、この記録を残そうと思った理由です。

出す前に直したこと

再審査を出す前に、ガイドラインに合っていないと思われるところを直しました。

  • ビジネス名:「H.Technology|熊本のホームページ制作」→「H.Technology」
    • ビジネス名には、実際の名前だけを入れる決まりです。地名やサービス名、記号は足しません
  • カテゴリ:「エンジニア」→「ウェブ デザイナー」(メイン)+「マーケティング コンサルタント」
    • 実際の仕事にいちばん近いものを選びました
  • サービス提供地域:「日本、熊本県熊本市」→「熊本市」
    • 提供地域は、拠点から通える範囲にします。ガイドラインの目安は、車でおよそ2時間以内です。「日本」は広すぎました
  • 説明文・営業時間:新しいホームページの内容に合わせる
    • ホームページとプロフィールで、同じことが書かれている状態にしました

いちばん怪しいと思ったのは、ビジネス名です。Google のガイドラインには「ビジネス名に不要な情報を含めることはできません。含めると、ビジネス プロフィールが停止される場合があります。」とあります。「|熊本のホームページ制作」のように、名前に地名やサービスの言葉を足すのはこれに当たります。登録した当時は、検索に出やすくなると思って入れていました。

証拠書類の選び方:住所を出していない場合

証拠書類の選び方。プロフィールに載せている情報と同じことが書かれた書類を選ぶ。店舗がある(住所を公開)場合は、事業登録の書類・営業許可証、店の住所の公共料金の請求書、納税証明書。店舗がない(出張型・住所は非公開)場合は、開業届の控え(受付印あり)と青色申告承認申請書の控え。私たちは住所を載せていないので、公共料金の請求書は出さなかった。マイナンバーの欄は黒く塗りつぶしてから出す

Google のヘルプには、証拠書類の例として、次のものが挙げられています。

  • 正式な事業登録証
  • 営業許可証
  • 納税証明書
  • 事業用の公共料金の請求書(電気・電話・水道・インターネット)

そして、書類に書かれた名前や住所が、プロフィールと一致していることが大切です。

店舗があるお店なら、店の住所が書かれた公共料金の請求書は分かりやすい証拠になります。

一方、私たちのプロフィールは「拠点なし(出張型)」で、住所を載せていません。住所が書かれた請求書を出しても、プロフィールと照らし合わせる先がありません。そこで、名前と、事業を続けていることが分かる書類を選びました。

  • 開業届の控え:税務署の受付印があり、屋号「H.Technology」と開業日が書かれている
  • 青色申告承認申請書の控え:同じく受付印があり、屋号が書かれている

個人事業の方は、開業届の控えが手元にあるか、まず確かめてみてください。

出す前に気をつけたこと

  • マイナンバーの欄は黒く塗りつぶす。開業届にはマイナンバーを書く欄があります。審査に要るのは名前や屋号なので、番号は見えないようにしました
  • スマホで撮った写真は、位置情報を消してから出す。写真に撮った場所の情報が残っていることがあります
  • フォームを開いてから時間内に出す。私たちが使ったときの再審査ツールには、フォームを開いてから60分以内に出すよう案内がありました。書類と説明文は、先に手元にそろえておくと慌てません

送ってから戻るまで

再審査を送ったのは、2026年10月23日の夜中でした。説明欄には、次のことを短く書きました。

  • 個人事業として開業した時期と、事業の中身
  • 店舗がないので、ガイドラインに沿って住所を載せず、サービス提供地域だけを設定していること
  • ビジネス名に地名やサービス名を入れていたので、ガイドラインに合わせて直したこと
  • 添付した書類の名前(どちらも税務署の受付印あり)

承認のメールが届いたのは、10月27日。送ってから4日でした。

メールには「お客様の再審査請求が承認されました」とあり、続けて「制限の解除が反映されるまで最大 24 時間かかる場合があります」と書かれていました。翌日、社名で検索すると、右側にプロフィールが表示されるようになっていました。

審査にかかる日数は、Google のヘルプには書かれていません。4日は、あくまで私たちの場合です。

却下されたら:追加の審査

再審査請求は1回だけですが、Google のヘルプには、拒否されたリクエストについて追加の審査を請求できるとも書かれています。そのときは、最初の再審査請求で出していなかった証拠を足すことができます。

つまり、却下されたら、

  1. 決定の内容をもう一度見て、足りなかった証拠を考える
  2. 最初に出さなかった書類を用意する
  3. 追加の審査を請求する

という流れになります。ただ、最初の1回で通るのがいちばん早いので、書類は最初から、そろえられるだけそろえて出すのがおすすめです。

審査中にやってはいけないこと

  • 同じお店の新しいプロフィールを作らない。Google のヘルプにもはっきり書かれています。作り直したくなりますが、かえって話がややこしくなります
  • 書類がそろう前に、急いで出さない。1回しか出せないからです
  • 審査中は、プロフィールをあれこれ編集しない。これは決まりではなく、私たちの判断です。審査の途中で中身が変わると、確かめる側が照らし合わせにくくなると考えました

戻ったあとにやったこと

戻ってうれしかった一方で、すぐに分かったこともあります。社名で検索すると出るのに、「社名+熊本」で検索すると、地図の枠には出てこないのです。

戻ったのは「止まっていない状態」になっただけで、地図で選ばれる状態になったわけではありません。特に私たちのように住所を出していない出張型は、店舗のあるお店より地図の枠に入りにくいと感じています。

そこで、戻ってから次のことを始めました。

  • ホームページとプロフィールの情報をそろえる。ホームページの構造化データ(検索エンジンに会社の情報を伝える仕組み)にプロフィールを登録し、同じ会社だと伝わるようにした
  • 写真を足す。ロゴだけだったところに、ホームページや制作実績の画像を足した
  • 投稿を週に1回出す。ブログの記事や、サービスの案内を投稿している
  • クチコミをお願いする。これまでのお客様に、感想を書いていただけないかお願いする準備をしている

運用を続けると、数字は変わる

別のお店での運用の例(県外のピラティス教室・2024年)。運用を始める前の6月は、プロフィールを見た人が3,053、プロフィールが出た検索の数が1,492。7月は5,561と3,575、8月は6,288と4,057、9月は5,690と3,436。6月から8月で、見た人は約2.1倍、出た検索の数は約2.7倍

以前、パートナーの会社と一緒に担当していた、ピラティス教室の例です。運用を始める前の月(6月)の数字を取っておき、定期的な投稿・クチコミ集め・プロフィールの整備を続けました。

その結果、2か月後の8月には、プロフィールを見た人が約2.1倍、プロフィールが表示された検索の数が約2.7倍になりました。見た人の9割以上はスマホからで、検索された言葉は「ピラティス+地名」のような、業種と地域の組み合わせがほとんどでした。

同じ時期に Instagram の運用もしていたので、すべてがプロフィールの運用のおかげとは言えません。それでも、止まっていない状態を保ち、手をかけ続けることで、地図から見つけてもらえる機会は増やせると考えています。

店舗がない事業ほど、月1回の確認を

私たちが約1年気づかなかったのは、確かめる習慣がなかったからです。いまは、月に1回、次の3つを見るようにしています。

  1. ログインしていない状態で、社名を検索する。スマホのシークレットモードなどで見ると、お客様と同じ見え方になります
  2. 管理画面に、警告やお知らせが出ていないか
  3. Google からのメールが届く先を把握しておく。プロフィールを作ったときのアカウントに、承認や停止のメールが届きます。普段使っていないアカウントだと見落とします

よくある質問

再審査の結果は、どのくらいで出ますか?

Google のヘルプには、日数の目安は書かれていません。私たちの場合は、送ってから4日で承認のメールが届きました。

書類がそろわないまま出してもいいですか?

おすすめしません。再審査請求は1回しか出せないので、プロフィールに合う書類をそろえてから出すのが安全です。却下されたあとの追加の審査では、最初に出していなかった証拠を足すことになります。

止まったプロフィールを消して、新しく作り直してもいいですか?

Google のヘルプに、同じビジネスの新しいプロフィールを作らないように書かれています。作り直さず、再審査で戻すのが基本です。

店舗がなくても、Google ビジネスプロフィールは持てますか?

持てます。Google のガイドラインには「非店舗型ビジネスを運営している場合は、顧客に対して住所を非表示にする必要があります。」とあり、住所を出さずに「サービス提供地域」を設定する形で登録します。私たちもこの形です。

業者に頼んだほうがいいですか?

書類がそろっていれば、自分でも出せます。私たちも自分で出しました。ただ、何が原因か分からない、何を直せばいいか分からないという場合は、ガイドラインに詳しい人と一緒に確かめると安心です。

H.Technologyのプロフィール運用のお手伝い

H.Technology は熊本で、ホームページ制作と合わせて、Google ビジネスプロフィールの整備や運用(MEO)もお手伝いしています。

今回のように、自分たちのプロフィールで起きたことも、そのままお客様の運用に生かしています。

  • プロフィールが止まった・出てこなくなったときの、原因の確かめと直し方
  • ホームページとプロフィールの情報をそろえる
  • 投稿・写真・クチコミの運用

「うちのプロフィール、ちゃんと出ているかな」と気になったら、MEO 対策のページをご覧いただくか、30分の無料相談でお気軽にご相談ください。

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